映画「存在のない子供たち」公式サイト » STAFF

監督・脚本・出演
ナディーン・ラバキ―

Nadine Labaki

1974年2月18日レバノン、ベイルートで生まれ、内戦の真っただ中に育つ。
1997年にベイルートにあるベイルート・サンジョセフ大学にてオーディオ・ビジュアル学で学位を取得。卒業後は早速、テレビのコマーシャルや地域で有名なアーティストのミュージック・ビデオ等を監督し始め、いくつかの賞を受賞。
2005年にはカンヌ国際映画祭の主催する「レジダンス」制度に参加し、ベイルートを舞台にした初めての長編映画『キャラメル』の脚本を執筆した。彼女自身がメガホンを取り、主演も果たした。2007年のカンヌ国際映画祭での監督週間にて初上映され、ユース審査員賞を受賞。さらに、サンセバスチャン映画祭では、観客賞を受賞した。『キャラメル』は、60か国以上の国で上映された。2008年には、フランスの文化・通信省より、芸術文化勲章を授与される。ナディーンの長編映画第二段『Where Do We Go Now?(英題)』でも、脚本/監督/出演をこなした。この作品はカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門にて上映され、エキュメニカル審査員スペシャル・メンションを受賞。さらに、2012年のサンダンス映画祭に上映される前に、トロント国際映画祭では観客賞を、サンセバスチャン映画祭でも観客賞を受賞。ロサンゼルス映画批評家協会賞の最優秀外国作品賞にノミネートされ、レバノンでの興行成績がアラブ映画として歴代一位。2014年には、『リオ、アイラブユー』を監督。都市をテーマにしたオムニバス映画シリーズの一環である。彼女が監督し、脚本は共同執筆した。自身も出演し、ハーヴェイ・カイテルと共演している。
役者としては、フランスのフレッド・カヴァイエ監督の『友よ、さらばと言おう』(2014)、グザヴィエ・ボーヴォワ監督の『チャップリンからの贈り物』(2014)、また、レバノン出身の監督ジョージ・ハシェムの『Stray Bullet(原題)』(2007)、モロッコ出身の監督レイラ・マラクシの『Rock the Casbah(原題)』(2013)など。本作ではゼインの弁護士役として出演している。

【フィルモグラフィ】
2007年
『キャラメル』
2011年
『Et maintenant on va où?(原題)』
『Where Do We Go Now?(英題)』
2014年
『リオ、アイラブユー』
「O Milagre(原題)」<未>

プロデューサー・音楽
ハーレド・ムザンナル

Khaled Mouzanar

1974年9月27日生まれ。レバノン音楽の作曲家、歌手、プロデューサー。
幾つかの映画音楽を作曲、2008年には、歌手兼作曲家として初のソロアルバム「Les Champs Arides」を発売。クラシック、ジャズ、地中海、東洋音楽等にあらゆるジャンルに精通し、ブラジルのショーロ、アルゼンチンタンゴ等に影響を受けている。
映画音楽の最初のプロとしての作品は、2005年に撮影された『After Shave』。2006年のセザール賞で最優秀短編賞を受賞する。2007年にNaïve Recordsというフランスの独立レコード会社とのソロアルバムを契約、その後、ナディーン・ラバキー監督の『キャラメル』の音楽を担当。2008年のカンヌ映画祭でサントラの最高賞UCMFアワードを受賞。2010年、ナディーン・ラバキー監督作『Where Do We Go Now』の音楽を担当し、2011年のストックホルム国際映画祭で最優秀音楽賞を受賞している。
※『キャラメル』の後、ラバキー監督と結婚している。